10/13(土)13:00~16:00
二松学舎大学 中洲記念講堂
国語は日本人が蓄積してきた知識や経験を保存し、活用するための重要な社会基盤です。また、他者とのコミュニケーションをはかるには、文化的背景を理解した上で言葉をしなやかに表現する力が必要です。本シンポジウムでは、「国語力」の重要性を再発見する場を作り出します。
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13:05~13:45
明治大学文学部教授
PROFILEさいとう・たかし●1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大学大学院教育学研究科などを経て明治大学文学部教授。主な著書に「声に出して読みたい日本語」(草思社)、「読書力」「古典力」「新しい学力」(以上、岩波新書)など。
14:00~14:30
二松学舎で学んだ文豪・夏目漱石の作品を「漱石アンドロイド」が朗読し、山口教授が文学の魅力や読書の大切さを伝えます。
山口直孝氏
二松学舎大学文学部教授
やまぐち・ただよし●関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程日本文学専攻単位取得済満期退学。博士(文学)。専門は日本近代の小説で、著書に『「私」を語る小説の誕生―近松秋江・志賀直哉の出発期』(翰林書房)、編著書に『横溝正史研究』(戎光祥出版)、『『坊っちゃん』事典』(勉誠出版)、『大西巨人ーー文学と革命』(翰林書房)など。
漱石アンドロイド
二松学舎大学特別教授・夏目漱石
二松学舎創立140周年記念事業で誕生した「漱石アンドロイド」は、ロボット工学の第一人者・大阪大学大学院基礎工学研究科石黒浩教授が監修を務め、漱石の孫である夏目房之介氏が声を提供しています。現在は、教育現場での活用とともに、二松学舎大学大学院文学研究科と大阪大学大学院基礎工学研究科による幅広い分野での文理融合の研究が進んでいます。
14:45~15:55
グローバル化が進み、それぞれの文化を背景とした価値観や人間関係が多様化する現代。日本人としてのアイデンティティを強みとして世界で活躍するために必要な「国語力」について議論を展開します。
<パネリスト>
袖川裕美 氏
愛知県立大学外国語学部准教授 同時通訳者
そでかわ・ひろみ●1994年から4年間、BBCワールドサービスで放送通訳に従事。以後、NHK・BS、BBCワールド(東京)、CNNの放送通訳や会議通訳を担当。2015年から愛知県立大学准教授。
江藤茂博 氏
二松学舎大学文学部教授
えとう・しげひろ●立教大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。博士(文学)。専門は文芸・映像・メディア論で、主な著書・編著に、『時をかける少女たち』(彩流社)、『フードビジネスと地域』(ナカニシヤ出版)、『横溝正史研究』1~6(戎光祥出版)、『論語の学校』[時習編](研文社)など。
荒井裕樹 氏
二松学舎大学文学部専任講師
あらい・ゆうき●東京大学大学院人文社会系研究科終了。博士(文学)。専門は日本近現代文学、障害者文化論。主な著書に『差別されてる自覚はあるか』(現代書館)、『生きていく絵』(亜紀書房)、『隔離の文学』(書肆アルス)などがある。
張佩茹 氏
二松学舎大学文学部専任講師
ちゃん・ぺいるー●東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門は中国語学、中国語教育で主な活動として中国語における視覚動詞の文法化を中心に、文法化の現象について考察を行っている。
小久保欣哉 氏
二松学舎大学国際政治経済学部准教授
こくぼ・きんや●筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程修了。博士(経営学)。専門は経営学(経営戦略論、イノベーション論)、医療経済学で、主な著書に『非連続イノベーションへの解-研究開発型産業のR&D生産性向上の鍵-』(白桃書房)など。
<コーディネーター>
一色清 氏
朝日新聞社 教育コーディネーター
いっしき・きよし●1978年朝日新聞社に入り、経済部記者、アエラ編集長、beエディターなどを経て、2008~11年テレビ朝日「報道ステーション」コメンテーター。その後、ウエブロンザ編集長などを経て現職。14年からテレビ朝日「グッド・モーニング」コメンテーター。
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