活用事例

専門学校ビーマックス(岡山市北区)

「自分で考え、まとめる力を養う教材探していた」

グループで議論しながら解答をまとめていった

岡山市北区の専門学校ビーマックスは、きめ細かな就職支援で、高い就職率を誇る。中国地方を中心とした高校や大学の卒業生約200人が、公務員、医療事務、会計、IT、ブライダルなどの各学科で学んでいる。4月からは、時事ワークシートをすべての学生が履修する「キャリア基礎」の授業に採り入れた。6種類あるシートを各学科の目的に合わせて活用し、「就職力」を伸ばしている。

「この記事からどんな情報が読み取れるか注意しながら読んで下さい」

公務員学科1年の授業でこの日、担任の平岡成一先生の指導のもと、約40人の学生が6~7人のグループに分かれ「新聞の読み解き」シートに取り組んだ。内容は、台風の影響で孤立したバスの乗客同士が支え合って救助を待つ状況を再現した、長めの新聞記事だ。

学生はアンダーラインを引くなどして読んだ後、各設問に取りかかった。

80~90字でまとめるよう求める設問に対しては、字数をオーバーしてしまったり、極端に足りなくなってしまったり。必要な部分はどこなのか? 意見を出し合いながら、グループとしての解答をまとめていった。

消防官を目指す川勝隆司さん(18)は「初めて知った内容をまとめるのは難しかった」。同じく消防官を志望する河本佳祐さん(18)も「普段から興味のあることだったらすぐできたのだろうけど……。ネタの引き出しを多く持つことが必要だと思った」と話す。

平岡先生は学生の新聞離れを指摘した上で「面接では新聞で話題となっている内容が深掘りして聞かれる。自分の考えにまとめて相手に伝える訓練に、ワークシートは最適だ」と語る。

ワークシートが扱う内容は、朝日新聞の記事を素材にした最新の時事問題。導入を決めた井上潔校長は「自分で考え、それをまとめる力を養う教材をちょうど探していた」といい、「世の中で必要とされる幅広いジャンルを網羅しており、就職活動だけでなく、その先活躍できる人材の育成に対応できる」と話す。学生には「就職力」を自信につなげ、「前に踏み出す力」を身につけて欲しいという。