活用事例

藤沢翔陵高校(神奈川県藤沢市)

大学のAO入試や推薦入試対策として活用、クラスで議論

藤沢翔陵高校(神奈川県藤沢市)では、2015年度から、3年生の授業や進学対策講座で時事ワークシートを使っている。主な狙いは、大学のAO入試や推薦入試で重視される面接対策だ。面接では「最近気になったニュース」がよく質問される。橋本哲也教諭は「生徒が社会の出来事を幅広く知り、『なぜそうなっているのか』を考えていれば、的確に答えられます。時事ワークシートはそのための最適な教材」と話す。

ある日の授業では、3年生が時事ワークシートを使って「スマートフォンと学生生活」をテーマに議論していた。スマホは便利で、勉強や進路選択のための調べものや、予定管理に使える一方、依存しすぎると悪影響もある。どう付き合えばいいのか――。新聞記事も参考にしながらグループで意見を出し合い、各自の考えをワークシートに書き込んだ。

議論では「できるだけ多くの意見を出す」「他人の意見を批判しない」ことをルールにしている。橋本教諭は「多様な考え方を知ることを意識しています」と強調する。

推薦入試を控えたある3年生の男子生徒は、時事ワークシートを通して、ニュースに敏感になったという。「大学の講義では、先生の話を聞くだけではなく、自分から発信していくことが大切だと聞いています。高校生のうちに、グループで議論するのはいい練習になりそうです」と話した。

大学入試は2020年度から、覚え込んだ知識だけでなく、より「思考力・判断力・表現力」を重視する形に改革される。現在の大学入試センター試験の形も変わる予定だ。同校では時事ワークシートを活用して、新しい入試にも対応できる力が伸びることを期待している。