講義リポート

滋賀大学

データサイエンスを学び「世界で活躍する人材に」 後輩へエール
@愛知県立千種高校

深谷 良治

イノベーション研究推進センター 教授 愛知県出身/愛知県立千種高等学校

 滋賀大学の深谷良治教授は、名古屋市名東区の愛知県立千種高校を訪問。「デジタル×グローバル 世界で戦える人材へ」というテーマで、1、2年生約35人に講義した。


 同校の卒業生でもある深谷教授は大学卒業後、日本電信電話公社(現NTT)に入社。オーストラリアやマレーシア、シンガポール、インドなど、世界各国でデジタルビジネスを展開してきた経験を持つ。現在は滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターにおいて、デジタル技術を活用した社会課題の解決と社会実装について研究している。


 講義冒頭、「みなさんの中で、ビッグデータという言葉を聞いたことがある人はいますか?」と生徒たちに問いかけた。そして、「ビッグデータを分析することによって、新たな知見を引き出し、価値を創造していくのがデータサイエンスです」と説明。これからの時代、世界で活躍する人材になるためには、データサイエンスを学ぶことが重要だと強調した。


 続けて、同大学の学生や教員が地元企業などと進めている、データサイエンスの活用事例を紹介。その一つが、産業用部品を製造する企業と共同で実施した、製品の品質に関わる要因分析。外気温や湿度、加熱時間など、どのような要素が、どの程度、品質に影響を与えるかを分析し、生産の効率化に役立てたという。


 「このようにデータを収集・分析するという理系的思考だけでなく、それぞれが抱える課題を踏まえて解決策を考え、価値を創造するという文系的な視点も求められます」と話すと、生徒たちは興味深そうに聴き入っていた。


 後半では、深谷教授が会社員時代、各国で実施してきたプロジェクトについて触れながら、「世界で戦える人材」について語った。


 多様な文化や価値観の中で働くには、「自分の考えについて、熱意を持って説明できるグローバルコミュニケーション力が必要です」と話し、「みなさんの中から、世界を舞台に活躍する人材が出てくれたらうれしいです」とエールを送った。


 講義後、情報系の学部への進学を考えているという原史也さん(2年)は、「普段の授業では学べない専門的な内容で、興味深かったです。大学での学びがどのように社会に役立てられているのかが具体的にイメージでき、進路について考えるきっかけになりました」と感想を語った。


 講義の司会進行を担当した吉田健翔さん(2年)は、「データサイエンスのような文理融合の学問があるということを知り、興味が湧きました。これを機に、大学でどのような専門分野が学べるのか、調べてみたいと思います」と話した。

滋賀大学

滋賀師範学校と彦根高等商業学校を源流とし、1949年に開学。滋賀県彦根市と大津市にキャンパスを構え、伝統を受け継ぐ教育学部と経済学部、日本で初めて設置されたデータサイエンス学部がある

滋賀大学

データサイエンスを学び「世界で活躍する人材に」 後輩へエール
@愛知県立千種高校

深谷 良治

イノベーション研究推進センター 教授
愛知県出身/愛知県立千種高等学校

 滋賀大学の深谷良治教授は、名古屋市名東区の愛知県立千種高校を訪問。「デジタル×グローバル 世界で戦える人材へ」というテーマで、1、2年生約35人に講義した。


 同校の卒業生でもある深谷教授は大学卒業後、日本電信電話公社(現NTT)に入社。オーストラリアやマレーシア、シンガポール、インドなど、世界各国でデジタルビジネスを展開してきた経験を持つ。現在は滋賀大学データサイエンス・AIイノベーション研究推進センターにおいて、デジタル技術を活用した社会課題の解決と社会実装について研究している。


 講義冒頭、「みなさんの中で、ビッグデータという言葉を聞いたことがある人はいますか?」と生徒たちに問いかけた。そして、「ビッグデータを分析することによって、新たな知見を引き出し、価値を創造していくのがデータサイエンスです」と説明。これからの時代、世界で活躍する人材になるためには、データサイエンスを学ぶことが重要だと強調した。


 続けて、同大学の学生や教員が地元企業などと進めている、データサイエンスの活用事例を紹介。その一つが、産業用部品を製造する企業と共同で実施した、製品の品質に関わる要因分析。外気温や湿度、加熱時間など、どのような要素が、どの程度、品質に影響を与えるかを分析し、生産の効率化に役立てたという。


 「このようにデータを収集・分析するという理系的思考だけでなく、それぞれが抱える課題を踏まえて解決策を考え、価値を創造するという文系的な視点も求められます」と話すと、生徒たちは興味深そうに聴き入っていた。


 後半では、深谷教授が会社員時代、各国で実施してきたプロジェクトについて触れながら、「世界で戦える人材」について語った。


 多様な文化や価値観の中で働くには、「自分の考えについて、熱意を持って説明できるグローバルコミュニケーション力が必要です」と話し、「みなさんの中から、世界を舞台に活躍する人材が出てくれたらうれしいです」とエールを送った。


 講義後、情報系の学部への進学を考えているという原史也さん(2年)は、「普段の授業では学べない専門的な内容で、興味深かったです。大学での学びがどのように社会に役立てられているのかが具体的にイメージでき、進路について考えるきっかけになりました」と感想を語った。


 講義の司会進行を担当した吉田健翔さん(2年)は、「データサイエンスのような文理融合の学問があるということを知り、興味が湧きました。これを機に、大学でどのような専門分野が学べるのか、調べてみたいと思います」と話した。

滋賀大学

滋賀師範学校と彦根高等商業学校を源流とし、1949年に開学。滋賀県彦根市と大津市にキャンパスを構え、伝統を受け継ぐ教育学部と経済学部、日本で初めて設置されたデータサイエンス学部がある