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「教育セミナー&ワークショップ2017」@東京、27人が参加
時事ワークシートや新聞の教材としての活用法、多角的に検討

「時事ワークシート(WS)」の活用法を多角的に検討する研修会が7月9日、朝日新聞東京本社であり、大学や専門学校、高校の教職員計27人が参加しました。「教育セミナー&ワークショップ2017」で、開会にあたって朝日新聞社の町田智子・取締役教育事業担当は「教育現場での悩みや課題を共有し、解決に向けた糸口を考える機会にしていただければ」とあいさつしました。
講師は、独自の新聞活用ポートフォリオとあわせて時事WSを6年にわたって授業で活用している藤本元啓・崇城大学教授と、安永悟・久留米大学教授が担当。参加者は土曜午後の4時間、「アクティブラーニング」を切り口に、時事WSの素材である新聞そのものの教材としての有用性や活用の仕方についても学びを深めました。
社会的・職業的自立に向けキャリア教育に導入、「汎用的能力」向上
藤本教授は、キャリア教育の教材として時事WSと新聞を活用していると報告。両教材とも、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる「基礎的・汎用的能力」を向上させるのに適していると述べました。基礎的・汎用的能力とは①人間関係形成・社会形成能力②自己理解・自己管理能力③課題対応能力④キャリアプランニング能力の四つ。そのうえで「時事WSは議論のきっかけづくりにも役立ちます。教員の工夫しだいで使い方にもさまざまなバリエーションが出てきます」と話しました。
「協同学習」の理論に沿って学べば、理解深まり活用力高まる

安永教授は、時事WSをツールとして活用する際に有効な理論「協同学習」について解説。「教え合い、学び合い、励まし合い」といった「協同の精神」の必要性に言及したほか、協同学習の一技法である「LTD話し合い学習法(Learning Through Discussion)」も紹介しました。
安永教授によると、LTD話し合い学習法とは「課題文(テキスト教材)を読解する理想的な学習法であり、対話法」をいいます。時事WSや新聞記事もLTD過程プランに沿って学べば理解が深まり、活用力が高まると説明。個人による予習と小グループによるミーティングの両方が欠かせないことや、意味の分からない単語や気になる言葉を調べて「予習ノート」にまとめる作業も不可欠であると述べました。
ワークショップの締めくくりとして、参加者は九つのグループごとに、教育総合本部が用意した「思考力・判断力・基礎力を鍛えるための時事WS20選」を使った授業案を検討。高校のホームルームで図とグラフ時事WS「沖縄復帰45年 沸く観光 変わらぬ基地/沖縄振興計画、第3次産業」を活用▽大学のキャリア発達論で図とグラフ時事WS「人はなぜ長時間労働するのか/メンタルヘルス、労災、ワーカーズハイ」を活用▽高校の国語表現で新聞の読み解き時事WS「2分の1成人式 学校に浸透/小学4年生、感謝の手紙、家庭事情への配慮」を活用、といった案を模造紙に書いて発表しました。
終了後のアンケートに協力していただいた25人中16人から「たいへん参考になった」、9人から「参考になった」との回答が寄せられました。
お問い合わせ 朝日新聞社 時事ワークシート担当
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