審査や表彰はどのように行われますか。
- 応募いただいた研究作品は、アブストラクトとレポートをもとに、審査委員が予備審査(書類審査)を行います。1つの研究作品につき、4~6名の審査委員が評価します。上位100以上の研究作品の通過を予定してします。
これらの研究作品について、一次審査を行います。審査委員が再度書類を精査するとともに、審査会議で協議を行い、最終審査会に進出する30以上の研究作品を決定します。
最終審査会では、JSEC協賛企業の研究者や技術者も審査に加わります。各審査委員の評価を集計したうえで、審査会議で協議し、各賞を決定します。
評価項目は予備審査、一次審査、最終審査を通して、「独創性」「情熱」「当該研究についての基礎的理解度」「分析力・実証性」「計画性・科学的論理展開」「研究の卓越性」「表現能力」の7項目です。各項目の配点の重みは同じです。
異なる学校の生徒・学生同士でチームを組んで応募することはできますか。
- 可能です。3名チームの場合は、3名がそれぞれ異なる学校の生徒・学生でも大丈夫です。また、共同研究が可能であれば、学校同士が地理的に近くなくても構いません。例えば北海道、東京都、沖縄県の生徒・学生3名によるチーム編成もできます。
他のコンテストや研究発表会との重複応募について、制限はありますか。
- 基本的に制限はありません。他の会に既に応募・発表したり、受賞したりした研究をJSECにも応募いただくことを歓迎します(それぞれのコンテストのルールには十分ご注意ください)。ただし例外として、「日本学生科学賞」との重複応募だけは、ご遠慮いただいています。これは、「日本学生科学賞」が、JSECとともに国際大会ISEFと連携しているためです(ISEF出場につながるコンテストは1年に1つしか出場できない、というISEFのルールがあります)。
また、同じ学校から異なる研究作品をJSECと日本学生科学賞に応募する場合、両研究の研究者に同じ生徒・学生を含めないようにご留意ください。
同じ生徒・学生が、(違う研究であっても)両コンテストに応募すると、失格や応募の辞退につながります。
(両コンテストは、重複応募の確認のため、必要な情報を共有します)
学校以外で研究した作品も応募できますか。
- 応募いただけます。ご自宅で行った研究や、大学、企業、研究機関などで行った研究も歓迎します。ただし、ご応募いただく際には、代表者が在籍する学校の先生を1名、ご担当教諭として登録いただくようお願いします。
(その先生が実際に研究を指導されたかは問いません)
応募受付後、審査結果や最終審査会案内など、事務局からのご連絡は、先生を通じて行います。
同じ学校から応募する件数に制限はありますか。
- 特にございません。たくさんのご応募を歓迎します。
同じ生徒・学生が複数の研究を応募することはできますか。
- 近年、同じ生徒・学生がクラスと部活などで並行して異なる研究に取り組み、いずれも優れた成果をあげているケースがあることは承知しています。しかし、JSECの最終審査会はプレゼン審査を行い、複数の研究で同時に最終審査会に出場いただくことはできません。複数の研究がある場合は、いずれか1つを選んでご応募ください。
どの「研究カテゴリー」で応募するか迷っています。
- 最も近いと思われるカテゴリーを一つ選んでご応募ください。どのカテゴリーを選ぶかによって、審査に差が生じることはございません。応募受付後、研究内容を拝見して、事務局から「この研究であれば、○○のカテゴリーの方が良いかもしれません」とアドバイスさせていただくこともあります。
研究や実験の期間の制限について知りたい。
- 応募要項に記していますが、原則として、応募いただく年の1月以降に行われた研究に限ります。ただし、前年までの活動をもとにした研究も、「継続研究」としてご応募いただけます。例えば、前年までに分かったことを発展させた研究、部活などで数年間観測を続けたデータをもとにした研究、前年に観察された自然現象を分析した研究、制作に長期間かけた装置を活用した研究などです。
「継続研究」の場合は、応募フォームに、継続かどうかを伺う質問項目がありますので、その旨ご回答ください。また、研究レポートは、「前年までの研究」と「1月以降の研究」の区分が明確にわかるよう記述ください。審査は「1月以降の研究」を中心に行います。
なお、「継続研究」であることで、審査上不利になることはありません。これまでも多くの「継続研究」が最終審査会に出場しています。
生成AIを使用している場合、どうすればいいですか。
- JSECに応募する研究作品において、生成AI(Chat GPTなど)を使用している場合は、その使用箇所について、ご応募の際に応募フォームに記載してください。生成AIの活用については、JSECの審査委員から質問がある可能性もあります。生成AIは、生成物に間違った情報が含まれたり、著作権を侵害する可能性があったりするため、リスクを踏まえた活用が求められています。
研究作品のレポート内にQRコードを入れ、説明のボリュームを膨らませてもいいですか。
- QRコードなどを使って、リンク先にデータを置いて研究内容の説明を補足すること等はご遠慮ください。
審査結果はいつ分かりますか。
- 11月上旬に、最終審査会に出場いただけるかどうかを、ご担当の先生にメールでご連絡する予定です。
東京で開かれる最終審査会に出場する場合、費用の負担を教えて欲しい。
- 東京で開催する最終審査会に出場の際は、各自と学校の責任において集合日時に現地にお越しください。先生の同行は任意としますので、学校・先生がご判断ください。
飛行機や新幹線を利用する移動が必要な生徒・学生については、各学校の最寄りの空港やターミナル駅と東京間の往復交通費について、事務局が負担します。遠方からの出場により、宿泊が必要とみなされる生徒・学生には、東京での宿泊も事務局が手配します。ただし、一部の近距離交通費などは、各自ご負担をお願いします。
同行される先生については、原則、交通費・宿泊費の支給は予定していません。
(注:オンライン上での開催となった場合、東京へのご移動や宿泊はございません)
アブストラクト(研究概要)の書き方を知りたい。
- ・JSEC2023の上位入賞研究のアブストラクトは
「JSEC2023 表彰研究作品」(https://manabu.asahi.com/jsec/2023/award/)から、
・JSEC2022の上位入賞研究のアブストラクトは
「JSEC2022 表彰研究作品」(https://manabu.asahi.com/jsec/2022/award/)から、
・JSEC2021の上位入賞研究のアブストラクトは
「JSEC2021 表彰研究作品」(https://manabu.asahi.com/jsec/2021/award/)から、
それぞれPDFでご覧いただけますので、参考にしてください。
今年高校3年生・高専3年生ですが、JSECで上位入賞した場合、卒業・進級後にISEFに出場できますか。
- ISEF開催時に満20歳未満であれば出場できます。これまでも多くの先輩が、大学1年生や予備校生、高専4年生の立場でISEFに出場し、実績をあげています。
人間や脊椎動物を対象とする研究や、潜在的な危険性のある生物や装置を使う研究を応募したいのですが。
- これらの研究を行おうとする場合は、ルールがありますので、研究を始める前に事務局にご連絡ください。JSECのSRC(倫理・安全性・環境配慮の国際ルールに従って研究作品を検討する委員会/Scientific Review Committee)が判断します。
危険性のある研究は、大学や研究所で行う必要がある場合も多く、専門知識のある指導者のもとで行うことが前提になります。人間を対象とする研究は、アンケート調査なども含めて、対象者への十分な説明と同意が必要で、個人情報を守る義務も生じます。また、脊椎動物を死なせてしまったり傷つけたりする実験・研究は極力避けて、他の方法がないかを考えてください。
研究倫理については、応募前に一般財団法人公正研究推進協会(APRIN)が無料公開している中等教育向け教材を読み、研究倫理について理解されていることを前提といたします。
必要に応じて、以下を参考にしてください。
・リスク評価を必要とする研究に関する書類(form3)
・人を対象とした研究に関する書類(form4)
・同意書 <記載例>(form4-ex)
・脊椎動物を用いた研究に関する書類(form5a-1)
・脊椎動物を用いた研究に関する書類(form5a-2)
・潜在的危険性のある生物を使用した研究に関するリスク評価書類(form6)
国際大会(ISEF)の出場者はどのように決まりますか。
- JSECでは、翌年5月に国際大会(ISEF)へ日本代表を派遣しています。12月の最終審査会で、とても優秀と評価された研究の中からISEF出場候補を選出します。その後、担当教員を通じて研究者本人の意思を確認し、決定します。
国際大会(ISEF)の出場希望がない場合でも、応募できますか。
- もちろん、JSECの受賞を最終目的とする(ISEF出場を希望しない)方も気兼ねなく、応募ください。ISEFへの出場は、本人の希望があり、最終審査会終了後に日本代表候補として選抜された場合のみ、となります。
英語力に自信がなくても、国際大会(ISEF)に出場できますか。
- 英語力に自信のない生徒・学生でも、気にせずJSECにご応募ください。ISEFの審査は英語での発表となりますが、審査は研究の中身であり、英語力ではありません。ご参考までに、この2年間の実績としては、出場研究のうち7~8割が通訳を必要としたため、1~2研究に1人の通訳をつけ、スムーズに審査を受けることができています。