活用事例
大分高校(大分市)
正解のない問い、考えつづる朝の15分
大分高校(大分市)の特進コースは、毎週土曜日を「時事ワークシートの日」にしている。生徒たちは朝学習の15分間を利用して、時事ワークシートに取り組んでいる。
7月16日の3年生の朝学習では、保育園に関するワークシートを扱った。政府がコロナ禍を受けて、自治体による園の実地検査を書面やオンラインでも可能にすることを伝える内容だ。生徒たちは前日に配られた記事を読んで、朝学習に臨む。
書面などでの実地検査に対する「あなたの意見」を問う出題に、「コロナはリスクが大きすぎる」から賛成、「問題を見抜けない」から反対……。生徒たちは賛否両面から様々な解答を書いた。もちろん社会課題を扱う出題に、単純な「正解」はない。「コロナが社会にどういう影響を与えているのか、身近なニュースから考えさせたい」と姫野新典教諭は話す。
朝学習で書き切れなかった生徒も、放課後までには仕上げて提出する。生徒たちのやる気を引き出すために、担任、副担任、学年長の先生たちが手分けして、コメントをつけて返す。
小林業教諭は「短い時間で自分の考えを書く練習をしているので、文章力は上がってきた」と手応えを感じている。
お問い合わせ 朝日新聞社 時事ワークシート担当
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